#040 海中における電波利用の可能性 ~ ユニーク技術(4)

将来、海中で短波通信ができるようになるのでしょうか? この大変興味深い研究についてご紹介します。

 (訪問先) 吉田先生/JAMSTEC(平成28(2016)年10月12日)

 

下の写真をクリックしてください。

shinkai6500

 

 この貴重な情報には、バイオミメティクスについて調査している最中、巡り会いました。

 「海中(水中)での無線通信の現状はどうなっているのか」、「水中通信の将来の可能性はどうだろうか」、「バイオミメティクスと関連する海中(水中)通信技術はあるのだろうか」、といったような疑問から始まりました。

 

 調査を進めると、海中に生息するイルカや鯨は、超音波を利用して仲間同士の通信を行っていました。この超音波は、レーダーとして障害物や獲物の探知にも使われているようです。

 海中には、電気クラゲがいます。ただ、これは「電気」という名を冠していますが、電気を発生するのではなく、毒物によるショックが電気に似ているということから来た名前のようです。

 シビレエイというエイがいます。これは毒ではなく電気で痺れるとのこと。80V程の電気を発生し、その電気ショックによって捕食や他の動物からの攻撃回避を行っています。ただ、この電気を通信にも利用しているかどうかは、まだはっきりしていないようです。

 一方、水中(淡水)では、ブラックゴーストなどの弱電気魚が自分で発生する電気パルスを利用して仲間同士の通信を行っています。

 

 やはり、イオン物質が沢山含まれている海水では、生物界においても、電気(電磁波等)を利用した通信は、難しいのだろう、と考えていました。

 

 このような時、JAMSTECの吉田先生が、海中での電波の利用可能性について研究されていることが分かりました。この情報に接した時、大変驚きました。

 

 どうぞ、写真をクリックし、訪問レポートをご覧になってください。